〜 後年コウネン輝カガヤきを失ウシナった演奏家エンソウカ 〜　　ワースト１０  　　 “むかし天才テンサイ、いま凡才ボンサイ”					2003.06.10　安藤アンドウメモ
		演奏家エンソウカ	期待キタイはずれの凡演・駄ダ演エン	寸スン　評ヒョウ	かつての快演カイヒロシ
	1	小澤オザワ征爾セイジ	▲1980年ネン台以降イコウ	つまらなくなったNo.1。　名声メイセイと反比例ハンピレイして生ショウぬるい。	★'70年台まで
			・ベートーヴェン＊交響曲コウキョウキョク#5 <'81>	覇気もなければ、往年の閃き・大胆さもなくなった。	・ベートーヴェン＊合唱ガッショウ <'74>NPO [Ph]
			・ドヴォルザーク＊チェロ協奏曲（ロストロポーヴィチ） <'85>	ボストン響との馴れ合いが長過ぎたか。	・ベルリオーズ＊幻想ゲンソウ <'73> [G]
	2	ブレンデル p	▲1970年ネン台ダイ前半ゼンハン、Phに移籍以降	Vox時代ジダイの新鮮シンセンさ・軽妙ケイミョウさが懐ナツかしい。	★'60年台中頃までのVox原盤ゲンバン
			・ベートーヴェン＊ディアベッリ変奏曲ヘンソウキョク <'76L>	早ハヤくから音楽オンガクが老フけ込コみ、内向的ナイコウテキに沈潜チンセンする。	・ベートーヴェン＊ディアベッリ変奏曲 <'64>
			・ベートーヴェン＊ピアノ協奏曲#1,2（レヴァインCSO） <'83L>	"ディアベッリ・・・”での変貌ヘンボウには失望シツボウした。	・モーツァルト＊2台ダイのピアノソナタ（クリーン） <'63>
	3	パールマン vn	▲1970年台中頃以降	円満エンマン具グ足ソク。とにかく上手ウマい。
			・ブラームス＊ヴァイオリン協奏曲キョウソウキョク（ジュリーニCSO） <'76>	すべてが美ウツクしく流ナガれ過スぎて、緊張感キンチョウカンを損ソコなっている。	・ベートーヴェン＊ヴァイオリンソナタ全集ゼンシュウ（アシュケナージ） <'73-'75>
				上手すぎることが美点とならない典型例。
	4	ジュリーニ	▲1970年ネン台ダイ後半コウハン、DGに移籍イセキ以降イコウ	元来ガンライオーソドックスなスタイルで、面白オモシロ味アジは薄ウスい。	★'70年ネン台中頃までのEMI原盤
			・シューベルト＊ザ・グレイト <'77>CSO	後年コウネンさらに鈍ニブくなり、円熟というより老化ロウカしてしまった。	・ブルックナー＊交響曲#2 <'74>VSO
				超チョウ一流イチリュウオケを振フったときにその感カンが強ツヨい。
	5	マリナー	▲1970年ネン台ダイ前半ゼンハン、Phに移籍イセキ以降イコウ	"四季シキ”でのデビューは鮮烈センレツだった。	★'70年ネン台初めまでのDecca原盤ゲンバン
			・D.スカルラッティ＊合奏ガッソウ協奏曲キョウソウキョク集シュウ <'78>	創意ソウイとセンスに富トみ、音楽オンガクが颯爽サッソウと生イきていた。	・ヴィヴァルディ＊四季シキ <'69>、　調和チョウワの霊感レイカン <'72>
				ロマン派ハに手テを伸ノばし、平凡ヘイボンになってしまった。
	6	ヴァント	▲1990年台後半コウハンの晩年バンネン	素朴でいいが、几帳面キチョウメンでスケールはやや小チイさい。
			・ベートーヴェン＊交響曲コウキョウキョク#1,2 <'97,'99L>NDR [RCA]	晩年バンネンはまじめ一徹イッテツ、整理セイリされ過スぎた響ヒビきはライヴでも	・ブルックナー＊交響曲#3 <'81> [HM]
				一向イッコウに面白くない。世評が余アマりに高いのは不可解フカカイ。
	7	ドラティ	▲1980年ネン台以降イコウ	鋭スルドいリズム、溢アフれる力感リキカンでぐいぐい引ヒき込コまれる。	★'60年台まで
			・スメタナ＊わが祖国ソコク <'86>ACO [Ph]	古典コテンから近代キンダイ、合わせ物まですべて圧倒的アットウテキ。	・ベートーヴェン＊ヴァイオリン協奏曲（シゲティ） <'61>LSO [Ph]
				晩年は、気迫キハクが衰えたか常識的ジョウシキテキになり残念。	・リスト＊ハンガリー狂詩曲キョウシキョク集シュウ <'60,'63>LSO [Mer]
	8	アバド	▲1980年ネン台ダイ中頃以降イコウ	オペラ的テキで、開放感カイホウカンと躍動感ヤクドウカンは愉タノしさの極キワみ。	★'80年ネン台初めまでのスカラ座ザでの録音ロクオン
			・シューマン＊ピアノ協奏曲キョウソウキョク（ペライア） <'94>BPO [SC]	絶妙ゼツミョウだったソリストとの合アわせ物モノは、惜オしいかな近年キンネン	・ヴェルディ＊オペラ合唱曲ガッショウキョク集シュウ <'74>、　レクィエム <'79,'80>
				大人しくなってしまった。　BPOとの多オオくは不調フチョウ。
	9	マゼール	▲1970年ネン台中頃以降イコウ	才気サイキ溢アフれる解釈カイシャクで、別ベツの曲キョクのように聴キかせた。	★'70年ネン台中頃までの
			・プロコフィエフ＊古典コテン交響曲コウキョウキョク <'81> [SC]	VPOとのものは、個性コセイのぶつかり合アいで格別カクベツの面白オモシロさ。	Decca原盤（ウィーンpo.）、コンサートホール原盤
				アメリカのオケを振フるようになって低迷テイメイ。	・ストラヴィンスキー＊春ハルの祭典サイテン <'74> [Dec]
				年々ネンネン角がとれてしまったのは、衰えかマンネリか。	・モーツァルト＊交響曲#25,29 [CH]
	10	アシュケナージ p	▲1980年ネン台以降イコウ	まろやかな音色ネイロ、かつ深フカい清澄キヨスミ感カンが素晴スバらしい。
			・ブラームス＊ピアノ協奏曲キョウソウキョク#2（ハイティンクVPO） <'82>	何ナンでも器用にこなすが、時にグラマラスに過スぎる。	・モーツァルト＊ピアノソナタ#8,17 <'67,'68>
				指揮シキと二足ニソクの草鞋ワラジで、澄スんだピアニズムが後退コウタイ？
	次ジ	グリュミォー vn	▲1970年ネン台以降イコウ	水ミズもしたたる瑞々ミズミズしい美音ビオン、小粋コイキな節回しは最高サイコウ。	★'60年ネン台
			・ヴァイオリン小品ショウヒン集シュウ <'73>	演奏エンソウ上ジョウの無理ムリを感カンじさせず、自然シゼンな呼吸コキュウ感カンが快ココロヨい。	・モーツァルト＊ヴァイオリン協奏曲#3（デイヴィスLSO） <'61>
				晩年、円熟とともに精彩を失ったのは止ヤむなしか。	・J.S.バッハ＊無ム伴奏バンソウソナタ・パルティータ全ゼン集シュウ <'60,'61>
		いずれもLP時期ジキにめぐり会アった演奏家エンソウカたちで、当時トウジの録音ロクオンはCDに置オき換カえ今イマなお愛聴しているもの多数タスウ。　早ハヤくして才能サイノウが開花カイカしたが、多オオくは後年コウネンしぼんでしまった。
		一方イッポウ、長ナガきにわたって私ワタシが愛アイし続ツヅけている演奏家エンソウカもいる。カーゾン、グルダ、レーゼル、アルゲリッチ（ｐ）、チョン・キョンファ（ｖｎ）など。現役ゲンエキの指揮者シキシャでは案外アンガイ見当ミアたらない。
		大器タイキ晩成バンセイとしては朝比奈アサヒナ隆タカシが筆頭ヒットウ、'70年台ネンダイの豪快ゴウカイさに滋味ジミの効キいた懐フトコロの深フカさが加クワわった。稀マレにみる晩成バンセイで、これこそ文字モジ通ドオり巨匠キョショウというべきだろう（優等生ユウトウセイのヴァントとは格カクが違チガう）。