「心の友」
８期／増田 剛徳
《管理人コメント》
増田剛徳さんは２００６年８月１４日にお亡くなりになりました。
管理人は関西地区ＯＢで構成する “アンサンブルあざみ” で再び増田さんとご一緒する機会を
得ました。その集まりの時に、話のタネにと「あひる」を何冊か持参したのですが、増田さんから
ご自分の書いた部分のコピーを依頼されました。次回お会いする時にお渡ししようと毎回思いな
がらも、増田さんの体調の方が思わしくなく、それまでの２回の会でお会いしたのが最後となり、
残念にもその約束を果たす機会の訪れる事は永遠に無くなってしまいました。
先日のお通夜の際にご遺族にそのコピーをお渡しして、私なりに約束を果たしたつもりですが、
本編は改めて追悼の意味を込めて、お渡ししたものの一部を転載させていただきました。
ここに改めて増田剛徳さんのご冥福をお祈り申し上げます。［受付：2006/08/19］
心の友
増田 剛徳
若草の如く青々とした若者の心に
マンドリンのトレモロが響き渡る
広々とした海原
夕陽を浴びた浜辺・砂丘には
四季の味が漂う
ひっそりとした田舎だ
そんな大自然の中に生きる若者の心に
明るい光が仄かにさし込む
それは手にした時の喜びだ
哀愁を帯びたトレモロ
軽快なピッキング
何もかもが心を癒してくれる
殊に寂しい時は
生きる道に光を与える
マンドリンは私にとって
心の支えである。
四年間ありがとう
［出典］「あひる（第８号）」（1973年６月１日発行）
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